環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている水性植物のミズアオイが、県内で唯一の自生地となっている倉敷市内で花を咲かせています。
青紫色の清楚で可憐な花を付けるミズアオイ。
水辺に自生し、ハートの形をした葉がウマノスズクサ科のフタバアオイに似ていることから名づけられました。
かつては全国の水田や水路で数多く見られたミズアオイですが除草剤や農薬が使われ水路がコンクリートに変わるなど、環境の変化により現在では希少な植物となっています。
県内で唯一の自生地となった倉敷市加須山の倉敷川沿いの湿地でもジャンボタニシなどによる食害に毎年悩まされていて、ここ数年は花を付けることが珍しくなっていました。
今年はミズアオイの保護活動を行う重井薬用植物園が中心となり2月に種まきを行いましたが、食害などで上手く育たず、5月頃に倉敷市立自然史博物館・友の会のメンバーが育てた苗を植えたところ、久しぶりの開花となりました。
ミズアオイの花は来月中旬までが見ごろだということです。
なお、重井薬用植物園と自然史博物館・友の会は来月23日に、こちらの湿地でミズアオイの観察会を開く予定です。
詳しくは重井薬用植物園のホームページをご覧ください。




