岡山県は、新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置の適用を受け、対象地域を岡山市と倉敷市とすることを決めました。
終日酒類の提供停止や大型商業施設の営業時間短縮を求めます。
岡山、倉敷以外の飲食店にも営業時間や酒類提供時間の短縮を要請します。
期間は今月20日から来月12日までの24日間です。
岡山県庁で開かれた新型コロナウイルス対策本部会議で方針を決めました。
11日から17日までの岡山県の感染状況を見ると、6つの指標のうち3つがステージ4です。
新規陽性者数は、前の週と比べて1・8倍に増えていて、10万人あたりの療養者数も前の週から1・5倍になっています。
入院の病床数使用率はステージ3相当ですが、酸素吸入を必要とする患者がほとんどです。
お盆の時期に他の県から岡山県を訪問する人が増えていることから、今後1週間から2週間で新規陽性者が増加し、病床の圧迫が懸念されています。
まん延防止等重点措置では、岡山市、倉敷市を措置の対象区域にします。
飲食店は営業時間を午後8時までに短縮し、酒類の提供は終日行わないよう求めます。
カラオケ設備の利用自粛も盛り込んでいます。
これらの要請に従わない場合は県が命令を出し、過料を科すこともできます。
さらに、岡山市と倉敷市以外の飲食店にも、午後8時までの営業時間短縮、酒類の提供を午前11時から午後7時までに限るよう求めます。
岡山市と倉敷市、並びにそれ以外の地域いずれも時短要請協力金の対象になります。
続いて、ショッピングセンターやパチンコ店、スーパー銭湯などの集客施設と、映画館や体育館などのイベント関連施設です。
生活必需品を扱う店を除き、営業時間を午後8時までに短縮。
店の中が混雑しないよう客の入場制限をかけるなどの対応を求めます。
バーゲンセールや催し物の自粛、少人数での入店、休憩スペースの使用中止、混雑時間帯の情報提供などを要望します。
岡山市と倉敷市以外の施設にも同じように営業時間短縮などを働きかけますが、協力金の支給は、岡山市、倉敷市の床面積1000平方メートルを超える施設に限ります。
このほか、職場感染の増加がみられることから、企業・団体には従業員の健康管理の徹底、オンラインを除く会議・集会の自粛などを求めています。
このほか、渋川青年の家や倉敷スポーツ公園など、不特定多数の人が集まる県の施設を20日から休館します。
ただし、図書館と美術館は通常通り開けます。
また、県主催のイベントは原則中止・延期することを決めました。




