総社市秦地区の水害対策のため、去年8月から建設が進められてきた排水機場が完成しました。
秦地区排水機場は高梁川からの逆流を防ぎ、ポンプによって住宅地などにたまった水の排除を行うことができる施設です。
ポンプは2台が稼働し、毎秒1・4㎥の排水能力があります。
近年、増加傾向にある線状降水帯などの影響による局地的な集中豪雨にも対応します。
住人およそ1000人の秦地区は3年前の西日本豪雨の際、一部で床上浸水するなどの被害がでました。
地区内にはこれまで排水施設がなかったため、出水期はバックウォーター現象などによる内水氾濫が頻繁に発生していました。
秦地区排水機場は付近のおよそ324ha(ヘクタール)の流域面積をカバーし、西日本豪雨で大きな被害を受けた下原地区などがある下流地域への水の流れを食い止める役割も担います。
2年前倒しの完成となった待望の施設に、地区住民からは喜びや安堵する声が聞かれました。
総社市は総事業費およそ10億円をかけ、西日本豪雨の際に内水被害が発生した秦地区など3地区で排水施設を整備しています。
西日本豪雨から3年となる来月6日には美袋地区の排水施設の開始式が行われる予定です。




