玉野市は1日から、成年後見制度の利用が必要な人へのサポートなどを行う成年後見支援センターを市役所に設置しました。
成年後見制度とは、認知症や知的・精神障がいなどで十分な判断力がない人に対し、代わりとなる人がその人の権利や財産を守り、法律的に支援する仕組みです。
たとえば、悪質商法にだまされた時の契約解除や預貯金の管理、介護施設への入所手続きなども、この制度に基づいて代わりの人=後見人が行ってくれます。
玉野市では、今年3月に「成年後見制度利用促進基本計画」を策定。
それに基づき、専門的な相談・支援の拠点として、6月1日、市役所本庁舎1階に成年後見支援センターを設置しました。
市の職員である社会福祉士2人が相談員として常駐し、制度利用に対する相談や、裁判所に対する制度の申し立てに必要な書類の作成支援、市民後見人の育成などにあたります。
玉野市における成年後見制度の利用者数は、2020年1月現在208人となっていて、県内でも4番目に多い数です。
また、制度の申し立てが本人・家族ともに難しいため自治体が代わりに行ったのは、2020年度で18件あり、2年連続で増えています。
(2018=10件,2019=13件、2020=18件
成年後見制度に関する岡山県内での専門的な相談支援拠点は、2020年度までに総社市、岡山市など4つの市で設置されています。




