地震や津波など災害への備えを強化した玉野市消防本部の新しい庁舎が玉野市田井の深山公園内に完成し、きょう(31日)竣工式が行われました。
完成した消防本部の新庁舎は鉄筋コンクリート2階建てで延べ床面積はおよそ2300平方メートルです。
通信指令室などこれまでの設備に加え、災害対策室や備蓄倉庫のほか、次亜塩素酸水などを使い救急備品の洗浄や消毒ができるスペースが新たに設けられました。
また、市民が利用できる体験学習室なども設けられ防災センターとしての役割も担います。
宇野港近くにある旧庁舎は2004年の高潮被害で車両が出動することができず、初動対応などが遅れました。
今後、発生する確率が極めて高いとされている南海トラフ地震による液状化現象や津波のリスクも高いことから、災害時の拠点施設として安全性を確保するため高台へ移転しました。
竣工式では来賓や消防団員など出席者およそ40人の前で消防職員による救助や放水訓練も行われました。
玉野市消防本部の新庁舎は来月2日から本格運用を開始します。
また、玉野市消防署所再編整備事業により市内4ヵ所の出張所は新年度から東と西分署として2ヵ所に統合されます。




