KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

兵庫県在住の備前焼作家松井宏之さんによる作品の展示・販売が天満屋倉敷店で行われています。

幼い頃から工芸品が好きだった松井宏之さんは３９歳の時、勤めていた会社を退社し備前焼の世界に入りました。
備前市の備前陶芸センターなどでの修行の後、２００６年に独立。
自分で作り上げた全長２０メートルの巨大窯で作品を製作し海外でも個展を開いています。
会場には、そんな松井さんがこの１年間で仕上げた作品９０点が展示されています。
生活の中で使っていく「用の美」を大切にする松井さんの作品の特徴はその薄さです。
備前焼の手触りの良さ、丈夫さをそのままに普段使いできる軽さを追求しています。

今回の展覧会のサブタイトルは「新しい生活スタイルに合わせて」。
ステイホームで家にいる時でも生活に彩りを加えてもらおうとこれまでの作品の他に新たに挑戦した作品も並びます。
こちらのカラフルなコップは、香川県の伝統工芸品香川漆器の職人とのコラボ作品です。
また、こんなものも…
新潟県の電子機器メーカーとコラボして作った備前焼のスピーカーです。
この他にも今年還暦を迎える松井さんが挑戦する備前焼の新たな形を堪能することができます。

松井宏之作陶展は、あす（３月１日）まで天満屋倉敷店４階の美術画廊で開かれています。