総社市に本店を置く吉備信用金庫が地元・総社を活性化するアイデアを募集し、きょう(17日)その最終審査が行われました。
このコンテストは吉備信用金庫の70周年記念事業として初めて開催されました。
総社に住み続けたくなるアイデアをテーマに募集したところ高校生から80代まで県内外から40の応募があり、最終審査に残った3人がおよそ10分間のプレゼンテーションを行いました。
最終審査には吉備信用金庫の職員や市の職員、それに地域活性化に取り組むNPO法人の理事長などが出席しました。
最優秀賞に選ばれたのは吉備路レンタサイクルに所属する荒木英貴さんです。
荒木さんは年間およそ68億円が総社市で消費されている観光産業に目をつけました。
古墳や寺社といった魅力が地域に分散しているためサイクリングロードを活用した新しいアイデアを提案。
現状の問題点として標識の文字がかすれていることやわかりづらいことを挙げ、SNSなどでネガティブなイメージが拡散されないよう整備することを指摘しました。
また、デジタルマップと連携して混雑状況がわかるようにし、多言語にも対応した「人と地域をつなぐ地図」を導入することなどを提案しました。
また、優秀賞の総社出身の福山市立大学3年小池萌々子さんは出歩くことによる健康維持や買い物難民の支援などの観点から一度に複数のパン屋の商品を購入できる移動販売車を提案。
「総社市の未来を考える会」の樋口尚也さんは大学生の起業支援を積極的に行い、人口と事業所の増加をめざす発表をしました。
吉備信用金庫は今回最優秀賞と優秀賞に選ばれたアイデアの実現へ向けて市へ提案する考えです。




