室町時代に活躍した“画聖”と称される水墨画家・雪舟が総社市赤浜で誕生してから今年で600年を迎えました。
これを記念した企画展が総社吉備路文化館で開催されています。
会場には雪舟の代表作の複製から、雪舟に影響を受けた後世の画家によって描かれた写しや模本など、室町時代から現代にかけての作品21点が展示されています。
国宝で原本は京都国立博物館が所蔵している「天橋立図」です。
日本三景の一つ天橋立を俯瞰で描いたもので、雪舟が80歳を過ぎての
作品とされています。
水々しい墨色と確実に形をとらえる筆致、雄大に組立てられた構図が見どころです。
雪舟は芸術家だけでなく生誕地・総社市の身近な暮らしにも影響を与えています。
市民祭り「雪舟フェスタ」など市内には「雪舟」と名の付くものが多く市民に今も敬愛され続けています。
市のPRキャラクターとしてお馴染みの「チュッピー」は雪舟が涙で描いたというネズミをモチーフにしています。
『雪舟生誕600年記念展 前期「生誕地」のあゆみ応永から令和まで』は、12月20日(日)まで総社吉備路文化館で開催されています。
なお、企画展の後期は来年1月5日から開催される予定です。




