倉敷市は、地域の防災団体と共同で、大津波を想定した総合防災訓練を行いました。
訓練は午前9時、南海トラフを震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、倉敷市沿岸に最大3.2mの津波が来るという想定で行われました。
倉敷市役所では伊東香織市長を本部長とする災害対策本部を設置。
各支所とあわせて150人の職員が参加しました。
迅速な災害対応を行うため今年度導入した総合防災情報システムの運用訓練も行われ、ビデオ通話を通じて支所や避難所と情報共有する手順を確認しました。
【インタビュー】
倉敷市 伊東香織市長
「これまでに比べて直接各部局の被害状況が写真を付けてここに表示できる。本部も各支所も見えるようになるので状況把握がしやすくなる」
各地区の住民も、総合防災訓練に参加しました。
葦高学区では、指定避難所の小学校に200人の住民が集まりました。
今年は新型コロナウイルス感染防止策を講じた避難所運営をテーマにしていて、住民は検温と消毒を行い、体育館の中へ。
体調などの確認を兼ねた避難所利用者登録票の記入も行い、密を避けながら住民を受け入れる手順を確認しました。
このあと、避難所運営についての講習会も行われ、適切な間取りや段ボールベッドの組み立てを実践。
参加者は、安心できる避難所づくりについて学びました。
【インタビュー】
葦高学区防災訓練実行委員 山磨祥二委員長
「防災に対する知識や意識を高めていってみなさんでまずは自助にとりくんでいきたい」
葦高学区の訓練では、消防局の水陸両用バギーが展示されたほか、ドローンを使った情報収集のデモンストレーションがあり、参加者はさまざまな手段の災害支援方法について理解を深めました。




