JFEスチール西日本製鉄所倉敷地区は現実空間と仮想空間を重ね合わる複合現実技術=MRを使った研修施設を整備しました。
複合現実技術=MRは、デジタル映像に現実の風景を重ねあわせて仮想空間を作り出す技術です。
JFEスチールでは、国内の鉄鋼業界で初の取り組みとして、西日本製鉄所倉敷地区に導入しました。
MRでは溶けた鉄を型に流し込んで固める連続鋳造での作業現場を再現。
ゴーグルをつけた若手社員は、操作盤のスイッチを使って溶けた鉄の量を調整する作業を体験します。
10台のカメラが体験している人の動きをとらえ、仮想空間に反映させます。
また、ベテランの社員がディスプレイを確認し機器の的確な操作方法など、教育係としてマンツーマンでアドバイスをおくります。
これまでは、現場での作業を訓練の一環とするOJTとして、行ってきましたが、仮想環境での訓練では、実際の作業と同じ訓練を安全かつ着実にできます。
JFEスチールでは、今後MR技術を積極的に活用して熟練技能のさらなる伝承につなげていきたい考えです。




