新型コロナは飲食業にも大きな影響を与え、その中で鶏卵の需要も大きく下がりました。
倉敷市の鶏卵の卸売業者は、需要回復に向けて打開策を講じています。
倉敷市で1966年から鶏卵の卸売や卵焼きなどの加工品を製造販売する阪本鶏卵です。
2011年からは、井原市美星町に養鶏場を作り自家製の餌で育てた鶏のこだわりの卵も出荷しています。
これまで県内のスーパーや飲食店を中心に商品を届けてきましたが、新型コロナの影響で3月ごろから卵の需要が下がってきました。
例年ゴールデンウィークには需要が上がるはずの卵も緊急事態宣言の影響で下がる一方でした。
安定していた加工品の売り上げも3月から4月はおよそ200万円5月はおよそ300万円落ち込んだということです。
【インタビュー】
阪本鶏卵 阪本晃好社長
「今年の3、4月から加工品の需要が落ち込んだ。5月は特に相場が特に下がった。そこで急きょ工場直売所をオープンした」
地域の人に直接商品を届けようと事務所の横に作った工場直売所では、新鮮な卵や加工品を販売しています。
たくさんの商品がある中、人気を集めているのが「たまごサンド」です。
養鶏場から届いた産みたての卵を使い、ゆで卵や煮卵、厚焼き玉子を挟んだボリューミーなサンドイッチです。
週4日限定で販売され、たまごサンドだけで月におよそ120万円売り上げるほどの人気を誇ります。
この日も販売前から多くの人が集まり、販売が始まると次々と手に取っていきました。
阪本鶏卵は、直売所に訪れる地域の人の声を商品展開に活かしながら、卵の需要の回復を目指し、より良い商品を届けていきたいとしています。
【インタビュー】
阪本鶏卵 阪本晃好社長
「工場直売所を作るまで地域に卵屋があることを知られてなかった。始めてから地域の人が楽しんで来てくれている。これからも地域密着型で展開していきたい」
今後は、クラウドファンディングで資金を集め、養鶏場のある美星町にも直売所をつくりたいということです。




