倉敷市の阿智神社境内にある斎館が、作家の創作活動や作品発表の場に生まれ変わります。
老朽化していた建物の再生・修復工事がほぼ終わり、今月21日にオープンします。
斎館は阿智神社のある鶴形山の中腹、自動車道上りの左側斜面にあります。
築年数は不明ですが、別荘を移築して、増築した木造2階建ては、老朽化が進み数カ所で白アリ被害が見られ、解体も検討されていたそうです。
修復工事を進め、今後の運営を担うのが、倉敷市内で活動する和あかり創造集団「倉敷光作所」です。
神社から斎館を借りて作業場として使ったり、斎館北側にある磐座や水琴窟、陰陽石が醸し出す風情あふれる庭を舞台に光のイベントを開いたこともあります。
今回、倉敷光作所が、作家たちの創作活動や作品展示の場にすることを提案、神社側も快諾しました。
倉敷市まちづくり基金の助成金を受けて、今年3月から工事を進めてきました。
改装工事は岡山市の足守地区の古民家再生を手掛けた建築士のアドバイスを受けながら進められました。
建物の外観には手を付けず、基礎工事や壁を補強したほか、新たにカフェスペースを設けるなど、作家同士の交流や一般からも訪れやすいように改修しています。
倉敷光作所の希莉光あかり作家須山寛子さんは、工事と並行しながら製作を続けていて、開館後はオリジナルの希莉光あかりを常設展示します。
開館後は、絵画やハンドメイドといった幅広いジャンルの作家に貸し出していきます。
作品の展示や創作のほか、イベントの開催、作家同士の交流の場としても活用してもらいたいとしています。
オープンは今月21日の予定です。
19日にプレオープン企画として予約限定でオカリナと希莉光あかりのイベントを開くほか、10月には市内の小学校が日帰り修学旅行でワークショップを行うことが決まっています。
また、岡山市の岡山情報ビジネス学院の学生が生まれ変わった斎館のパンフレットやロゴを制作しています。
利用などの連絡先は倉敷光作所090(3375)0464にお願いします。
なお、駐車場がないため美観地区周辺の駐車場を利用してくださいとのことでした。




