建築士会倉敷支部は水害を受けた家屋の復旧マニュアルを作成しました。
おととしの西日本豪雨災害での水害を教訓に復旧手順や注意する点などがまとめられています。
おととしの西日本豪雨災害で倉敷市真備町では水害によりおよそ5000棟以上が床上まで浸水する被害を受けました。
浸水した家屋ではボランティアの力を借りながら復旧に向けて床や壁をはがして乾燥させる作業が行われました。
倉敷市内の建築士などが中心となってこの水害の経験をもとに家屋の復旧に向けた方法をまとめた冊子を今回制作し配布をはじめました。
冊子には被災し、片づける前に罹災証明などで提出する写真をとることが必要であることや写真の撮り方などを紹介しています。
また浸水した家屋をどのような手順で作業をしていくかなどが真備町で撮影した写真を使って解説しています。
この冊子を制作した岡山県建築士会倉敷支部では災害直後から被災地で指導あった経験をもとに作業方法や注意点などをまとめマニュアルにしました。
西日本豪雨災害の時には窓ガラスの割れやゆがみの被害でサッシごと処分してしまいガラス交換のみで対応できるものが、全体を取り換えないといけなくなり修繕費が高くなったケースや耐震のために残しておかなければいけない床や壁の部分を取り除いてしまうケースなどがあり、今回はこうした注意してほしい点も詳しく解説しています。
さらにマニュアルに加えて、作業現場に貼り、正しく作業ができるようにするための対応シートも作成し家屋に詳しくない人がボランティアに来ても適切に作業ができるよう活用してもらいたいと考えています。
現場に貼る「応急対応シート」と応急処置マニュアル「水害に備えて」は倉敷市本庁舎と真備支所で無料配布を行っています。




