大原美術館が2005年から行っている滞在制作プログラム「ARKO」の第一回に選ばれた画家・津上みゆきさんの個展が倉敷市内のギャラリーで開かれています。
繊細な色遣いで描かれた桜の風景。顔料を使って独自の色を作り出しています。
作品のタイトルにはすべて完成した日時が記されていて、同じ桜でも季節や時間によって見え方が異なります。
津上さんが暮らす鎌倉の自宅の窓から見える桜で今回の展覧会では、今月上旬までのおよそ1年を描写した作品が展示されています。
中でもひときわ目立つのが194センチ四方に描かれたこちらの作品です。6日間の様子を1枚の絵で表現しました。
【インタビュー】・画家 津上 みゆき さん
今回は10回目ということで新作など50点余りが展示されています。
展覧会のテーマ「道ゆくときほどく」という名のもと、東海道や鎌倉の切り通しなど昔から人々と関わってきた「道」を切り取った作品が並びます。
津上さんは京都造形芸術大学の大学院を修了し、29歳のとき若手作家の登竜門とされる「VOCA展」でグランプリを受賞。
2005年に大原美術館の滞在型制作プログラム「ARKO」で第一回招へい作家に選ばれました。
現在は国内外で個展を開くなど精力的に活動していますが、津上さんにとって「倉敷」は特別な場所だといいます。
【インタビュー】・画家 津上みゆき さん
会場には、倉敷で滞在制作している時から始めたスケッチも展示されていて、作品と見比べることもできます。
津上みゆき展「道ゆくときほどく」は今月29日(日)まで工房Ikukoで開かれています。
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