「夏祭り特集」今回は、被災地真備町で復興を願って2年ぶりに開催された花火大会です。
西日本豪雨から13ヵ月。被災地真備町では、8月17日に吉備様夏祭り復興花火大会が開かれました。吉備様は、まきび公園南側の山に祀られている吉備真備公の墓所と伝えられています。学問の神様として信仰を集めていて、毎年8月の第三土曜日に夏祭りを行っています。
平成30年7月豪雨災害の影響で、去年の夏祭りは中止となりましたが、今年、令和元年は、被災地真備町を元気にしたいと吉備様夏祭り実行員会が2年ぶりに開催することにしました。吉備様の境内では、午後6時から吉備真備太鼓の演奏をはじめ、地元住民による手作りの屋台が並び夏祭りの情緒に包まれました。また、空くじなしのおみくじ抽選もあり、家族づれの参詣者の姿が多く見られました。
【挨拶】吉備様夏祭り実行委員会蛭田純司会長
「今年は篤志家によるご支援で一昨年の2倍以上の花火を打ち上げることができます。我々の力で真備町をまた、箭田を復興して行こうじゃありませんか」
夏祭り当日の午後1時から、岡山市の花火業者株式会社ライズにより2年ぶりとなる打ちち上げ花火の準備が行われました。打ち上げ会場は、小田川に架かる箭田橋と福松橋の間の南側の土手です。170メートルの間に連発発射台5基を等間隔に配備し、3号から5号までの花火を発射台に設置していきました。今年は犠牲者への追悼と町の復興を願い2倍以上の2000発が打ち上げられました。
【インタビュー】ライズ 笹井貞男社長
井原線吉備真備駅午後8時47分発神辺行きの列車が通過し、十六夜の月が夜空にくっきり浮かび上がると倉敷市真備町箭田の佐藤酒店では、まだ、改修工事が始まっていない住宅の座敷に椅子を並べ、午後9時からの復興花火の打ち上げを待ちました。2年ぶりの花火を楽しもうと佐藤さんのお宅や近所の庭先に複数の家族が集まり夜空を鮮やかに彩った花火を観賞しました。
【インタビュー】復興花火大会を観賞して
吉備様夏祭り復興花火大会は300発の花火の競演でフィナーレを飾りました
2年ぶりに2000発打ち上げ吉備様夏祭り復興花火大会
【取材日】2019年8月17日(土)
【場所】吉備様
【住所】倉敷市真備町箭田




