西日本豪雨の被災地倉敷市真備町の箭田地区まちづくり推進協議会では、復興元年を迎え、安全安心なまちづくりに取り組んでいます。去年9月からの活動の様子を取材しました。
2019年4月井原線吉備真備駅南側のコミュニティガーデンに菜の花が咲きました。倉敷市真備町の箭田地区まちづくり推進協議会が復興のシンボルにしようと1600株の苗を植えました。箭田地区のコミュニティガーデン「ささやきの庭」は2002年から住民有志によって整備され2003年にオープンしました。以来、住民の憩いの場として親しまれてきました。2018年7月西日本豪雨により倉敷市真備町は、100年に一度といわれる大きな水害に見舞われました。約2000世帯を数える箭田地区も4分の3の1500世帯が被災し、多くの住民が避難生活を余儀なくされました。もちろんコミュティガーデン「ささやきの庭」も水没しました。被災した自宅のかたづけ作業が一区切りついた9月下旬コミュニティガーデンの再生に向けた活動がはじまりました。
【インタビュー】箭田地区まちづくり推進協議会守屋美雪さん
復興元年を迎え、箭田地区まちづくり推進協議会は、きれいで安全な町にしようと住民やボランティアと一緒にクリーン作戦を行いました。被災直後、一時的に災害ゴミが積み上げられた井原線高架下に残ったガレキを取り除こうと約350人が作業にあたりました。箭田地区のクリーン作戦は、1月に続き3月にも行われました。ガラスや鉄くず、陶器の破片などを丁寧に取り除きました。4月6日セイヨウカラシナが黄色い花を咲かせた小田川の河川敷で、箭田地区まちづくり推進協議会は、生い茂った草木を住民の足で踏んで歩くイベントを開きました。
【インタビュー】箭田地区まちづくり推進協議会片岡展弘さん
イベントには真備町の箭田地区を離れ、仮設住宅などで暮らす住民も参加しました。約80人が1時間にわたって踏み歩いた結果、広い河川敷が広がりました。安全で安心なまちづくりのため、月1回のペースでこの活動を続けていくことにしています。
復興元年を迎えた箭田地区のまちづくり活動
【取材日】2019年4月6日ほか




