国の重要文化財で倉敷美観地区最古の町家建築・井上家住宅で保存修理工事の現地見学会が開かれました。
井上家住宅は平成24年度から保存修理工事が進められています。
母屋内部の造作は概ね完成し、現在は壁の修復作業を行っています。
また、三階蔵や井戸蔵といった蔵の修復作業にも着手していて、三階蔵は、建物を60cmほど持ち上げて基礎工事などを行いました。
見学会では1階の座敷に実際に入り、修理担当者から棟梁の名前が書かれた壁板が発見されたことや、土壁を塗りなおした年代によって土の色が違うことなどが説明されました。
また、 瓦や木材を実際に触れる展示コーナーや、木材の荒削りに使う伝統的な工具「釿(ちょうな)」の実演コーナーが設けられ、参加者は興味深そうに見学していました。
なお、工事の完了は 平成34年6月となる予定です。




