玉野市向日比にある 「明神鼻の小屋」を整備して 茶会などのイベントを開いている「明神鼻の小屋実行委員会」が 活動を紹介する会を開きました。
会場には、玉野市などからおよそ30人が訪れました。
はじめに、明神鼻の小屋実行委員会で 美術家の清水直人さんが明神鼻の小屋での活動を紹介しました。
「明神鼻の小屋」は、かつて若者の研修道場だったものを清水さんたちが芸術活動の拠点として整備しました。
研修道場の整備をはじめ、注連縄作りや近所の畑の土を利用した 土壁のトイレ小屋を作ったりと、地域住民とともに整備を続けてきたほか、茶会や狂言などのイベントを年数回開催してきました。
続いて、実行委員で風土研究家の 森末治彦さんが、日比地区に伝わる大蛇伝説を、周辺地域の伝承とつなぎあわせて読み解きました。
森末さんは、大槌神社や日比村八幡宮の社記に記された大蛇退治と、周辺地域に祀られたワダツミや豊玉姫、西大寺観音院に伝わる槌の門の竜神伝説などから、かつてあった大蛇信仰が、仏教の伝来と共に竜神への信仰に変わっていき、社記は その過渡期の記録ではないかと話しました。
訪れた人は 渡された資料を見ながら興味深そうに森末さんの話に聞き入っていました。
明神鼻の小屋では、10月の終わりにお月見狂言を予定しています。




