倉敷市は合併50周年の記念事業として2月4日(土)、歴史文化を活かしたまちづくりについて考えるシンポジウムを開きました。
今回のシンポジウムは、去年12月に策定された「倉敷市歴史文化基本構想」の内容について説明し、この基本構想をもとに倉敷市の豊かな歴史文化を活かした魅力あるまちづくりや観光振興などについて考えるものです。基調講演では、漫画家の里中満智子さんが「歴史を知ればまちの魅力が見えてくる」をテーマに話しました。里中さんは、自身の作品で「女帝の手記」にも登場する倉敷市真備町出身の奈良時代の偉人「吉備真備」をとりあげ、下級貴族から右大臣にまで上つめた吉備真備の生涯とその魅力を解説しました。続く、座談会では、「倉敷市歴史文化基本構想」の策定に関わった審議会の会長を務め岡山学院大学教授で岡山民俗学会理事の尾崎聡さんと、大原美術館名誉理事長の大原謙一郎さん、漫画家里中満智子さんの3人が「これからの倉敷市における歴史文化を活かしたまちづくりについて」語りました。倉敷市歴史文化シンポジウムに参加した約200人は、「新しいものを取り入れながらも地域で育んできた伝統を守り融合させていく」という倉敷市の歴史文化の特徴や魅力を再確認していました。
「倉敷市歴史文化まちづくりシンポジウム」
2017年2月4日(土)取材
倉敷市立美術館(倉敷市中央)




