環境について考えるイベント「ＳＴＯＰ温暖化くらしき２０１６」が倉敷市の水島愛あいサロンで開かれました。
このイベントは、環境問題について市民に広く知ってもらおうと、倉敷市と、温暖化対策を行う市内の企業やＮＰＯ法人などでつくる実行委員会が毎年開催しています。はじめに、平成２８年度緑のカーテンコンテストの表彰式が行われました。今年は６３件の応募があり一般部門の最優秀賞には、連島町連島の田邉智典さん、企業部門は千代田システムテクノロジーズ株式会社西日本事業所が選ばれました。今回のテーマは「今から始める・私から始める地球温暖化対策」で、その実践者として一般企業に勤めながら平成２０年に倉敷・総社温暖化対策協議会を立ち上げた林伸洋さんが講演を行いました。林さんは、自分が協議会を設立した経緯を話し、２１００年には全国の最高気温が４０度以上になると予測されていることなどを紹介しました。また特別講演には環境省・地球温暖化対策課の飯野暁課長補佐が招かれ、１１月に発効された「パリ協定」について話しました。
「パリ協定」は世界１９２ヵ国とＥＵが締結している地球温暖化対策の枠組みで、飯野さんは「産業革命前に比べ気温上昇を２度未満に抑える」とした世界共通目標などを紹介しました。また、日本が批准している温暖化対策として、温室効果ガス削減の技術を途上国に提供する代わりにその国の削減量の一部を日本の達成目標に活用する「二国間クレジット」などを紹介し、参加した人たちは熱心に耳を傾けていました。
