岡山県出身の元総理大臣犬養 毅が手がけた書を県立倉敷青陵高校の生徒が紹介、解説するギャラリートークが犬養木堂記念館で開かれました。
犬養 毅は政治家だけでなく書家としても有名で木堂の雅号で数多くの作品を残しています。今回倉敷青陵高校の書道部12人が掛け軸や手紙など29の作品を半年かけて解読し、 書道部員の目線で感想をまとめ作品に添えました。この日はおよそ20人の来場者を前に部員が作品を解説しました。たとえば木堂が書いた手紙は最初こそ繊細な筆遣いですが読み進めると文字が太く力強くなるといった考察を披露しました。また、こちらの書は大正2年に精思高等女学校、現在の倉敷青陵高校に向けて揮ごうしたもので、最近になって発見されたものだそうです。また書道部員が注目したのは、木堂が年齢を重ねるにつれて書のスタイルが変わっている点です。ギャラリートークでは掛け軸の作品から特徴的な文字を選び、部員が書き方を実演しました。この日は交流を図っている埼玉県立川越南高校の 書道部と共演し、犬養木堂の書について参加者と一緒になって理解を深めました。なお今回高校生が解読、解説した作品は今月18日まで展示されています。




