倉敷芸術科学大学とくらしき作陽大学が取り組んでいる「地(知)の拠点整備事業」=いわゆる大学COC事業の中間成果発表会が行われました。
倉敷芸術科学大とくらしき作陽大のCOC事業は、平成26年度に文部科学省から採択されました。2つの大学は倉敷市と連携し、課題解決能力を持った人材育成と地域の活性化につながる教育研究活動を、平成30年度までの5年間で展開しています。3年目のタイミングで開かれた中間成果発表会では、教育、研究、社会貢献の3つの部門での取り組みを、各プロジェクトの代表者がまとめました。このうち教育部門では、それぞれの大学で実施している「くらしき若衆育成プログラム」について発表されました。これは、地元倉敷を学びのフィールドに、若い地域のリーダーを育てるプロジェクトで、地域貢献活動の実績に応じて学生を評価、認定する制度です。今年度は2つの大学であわせて75人の学生が、第一段階の「小若」に認定されたことが報告されたほか、今後の展望について説明がありました。続いて、研究活動を行ってきた学生が成果を発表する「若衆・町衆フォーラム」が行われました。今年1月に美観地区にオープンしたまちなか研究室東町を拠点に倉敷芸科大の学生が実施している「まちあるきワークショップ」や、倉敷芸科大の学生と倉敷商工会議所青年部、そして倉敷中央高校の生徒が共同で作成する「水島臨海鉄道沿線ガイドブック」プロジェクトなど、6組の学生がプレゼンテーションしました。COCの外部評価委員なども話を熱心に聞き、学生に質問するなどして理解を深めていました。今回の発表会は、COC事業で得た成果を地域に広く紹介する「倉敷みらい講座」の一環で行われ、今後もテーマを変えながら定期的に開催する予定です。




