女流将棋の公式タイトル戦大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負の第一局が、東京都内で行われました。前夜祭の模様とあわせて取材しました。
11月7日 明治記念館(東京都港区)
タイトル戦開幕を控え、将棋関係者が集う前夜祭で互いに健闘を誓いあいました。里見香奈 倉敷藤花は今年度の女流棋戦で14戦全勝。挑戦者の室谷(むろや)由紀 女流二段は今年度30戦19勝と勢いがあります。
11月8日 将棋会館(東京都渋谷区)
対局開始20分前、挑戦者の室谷 女流二段が先に席につきました。そのおよそ10分後、里見 倉敷藤花が入室です。先手 里見 倉敷藤花の第一手は2六歩、後手 室谷 女流二段は3四歩で始まりました。序盤は早い展開で、里見 倉敷藤花が居飛車、室谷女流二段は中飛車から四間飛車に振りました。そこから里見 倉敷藤花の仕掛けに室谷女流二段は大山康晴 十五世名人流の構えで対抗します。そして室谷 女流二段は、間合いを計りながら自分のペースに持ち込み、136手で勝利しました。室谷 女流二段は里見 倉敷藤花と4度目の対局で初勝利です。挑戦者が連勝して新たな歴史をつくるのか、それとも王者が逆転への道をつなぐのか。注目の第二局は19日、倉敷に舞台を移して行われます。




