倉敷市ゆかりの故人となった作家を紹介する遺作展「第43回郷土作家遺作展」が開幕しました。
倉敷市と倉敷市文化連盟主催の秋の恒例展覧会郷土作家遺作展の開幕を祝い作家の遺族や関係者5人によってテープカットが行われました。43回目の遺作展ではいずれも平成22年に亡くなった洋画の小林先(せん)さんと同じく洋画の渡邉總一さんの2人の作品が紹介されています。昭和4年に洋画家小林喜一郎の長男として生まれた小林先さんは、岡山工芸学校を卒業後、山陽新聞社など会社勤務の傍ら絵画制作を行い、個展やグループ展を重ね、頻繁にヨーロッパを訪れるなど独自の作風を構築しました。平成4年から7年までの4年間は倉敷美術協会の会長を務めました。
昭和11年生まれの渡邉總一さんは、岡山大学教育学部を卒業後中学校の美術教諭として教鞭をとる傍ら若手前衛グループ主宰の「サロンド・モア展」などへの出品を経て「グループQ」に参加するなど岡山の前衛美術をリードしてきました。抽象と具象の二人の異なる世界観を感じることが出来る第43回郷土作家遺作展は13日(日)まで倉敷市立美術館で開かれます。
第43回郷土作家遺作展
倉敷市立美術館(倉敷市中央)
11月8日~11月13日(日)まで




