倉敷市の大原美術館で今日から作家が倉敷との出会いを通じて作品を制作・公開する「アーティストミーツ倉敷」が始まりました。
14回目の今回は、油彩画家、柏原由佳さんが招かれました。
広島県三次市生まれで現在はドイツのライプツィヒを拠点に活躍している柏原由佳さんです。日本の若手作家の登竜門ともいわれるVOCA展で2012年に大原美術館賞を受賞しています。「最初の島―再後の山」と題した今回の展示では2014年に水島や倉敷を取材し、大原謙一郎名誉理事長から「昔は島だった場所が山になった」という言葉を聞きインスピレーションを受けたといいます。
【インタビュー】柏原由佳さん
連作となる縦170センチ、横230センチの3作品は瀬戸内の海や水島の亀島山が柏原さんの記憶とその土地の過去と現在を層のように重ねて描かれています。
【インタビュー】柏原由佳さん
大原美術館のガラス窓に、かつてその場所で見えたであろう景色を描き出した作品もあわせて展示されており、光の当たり具合によって雰囲気も変わる作品になっています。
アーティストミーツ倉敷柏原由佳「最初の島再後の山」は11月27日まで大原美術館本館で開催されます。また今月11日には、柏原さんによるアーティストトークも予定されています。




