2015年、生誕100年を迎えた倉敷出身の異彩画家・河原修平が沖縄を描いた作品を集めた展覧会が、倉敷市の町家サロン&ギャラリー「清遊庵」で開かれています。
倉敷美観地区のくらしき宵待ちガーデン内の町家サロン&ギャラリー「清遊庵」では、倉敷の異彩画家・河原修平が沖縄を描いた作品にテーマを絞った展覧会「河原修平と沖縄」展が開かれています。1936年(昭和11年)、河原修平は、青年画家として注目されつつあった21歳の時、沖縄へスケッチ旅行しました。日本本土から誰も沖縄へ行かなかった時代、しかも戦争の傷跡も無かった光り輝く沖縄を旅した体験は、画家、河原修平に大きな影響を与えました。荷馬車の通る海岸と屋根付き商店街の様子を描いた「沖縄風景」を下絵にして創作した「南国の夢A」は、まるで夢の中を覗いているような非現実的な構図で、シュルレアリスム(超現実主義)を感じさせる作品です。また、今回初公開となった「南国の夢C」でも、河原修平が出会った琉球文化や南国の風情などが表現されています。そのほか、倉敷の飲食店の宣伝用の手ぬぐいに描いた琉球舞踊を披露する女性など興味深いコレクションが展示されています。青年期の河原修平の画風に大きな変化をもたらした沖縄を題材にした作品9点を集めた展覧会「河原修平と沖縄展」は9月11日まで倉敷市中央の町家サロン&ギャラリー「清遊庵」で開かれます。
「河原修平と沖縄」展
2016年8月30日~9月11日
町家サロン&ギャラリー「清遊庵(」倉敷市中央)




