倉敷市茶屋町の郷土史家佐藤圭一さん88歳が、地元茶屋町の歴史をテーマに講演しました。
この講演会は、介護福祉業の創心會を主体とする実行委員会が、地域交流を目的に開催したもので、会場には100人を超える人が詰めかけました。佐藤圭一さんは、自ら編集し、このほど再改定した「親と子の茶屋町史」の内容を元に干拓から現在の発展まで300年に及ぶ茶屋町の歴史を3つの時代に分けて語りました。干拓地だったことから、綿や い草の栽培が盛んだったこと、汐入川の水運を活かして、紡績や畳表の工業が発展していったことなど、茶屋町が繁栄した背景を解き明かしました。一方、昭和50年から40年の間に人口が倍増したことを指摘し、「町内会の格差も出てきています。人口増加をプラスに生かすことは、住民の課題であり使命でもあります」と力をこめました。佐藤さんは88歳と高齢ですが、予定より30分長く講演し、ユーモアを交えた名調子で会場を沸かせました。




