総社市PTA連合協議会は、東日本大震災で被災した宮城県女川町で被災者支援を行う八木純子さんを招き講演会を行いました。
「震災から学ぶ心のケア」と題して行われた今回の講演会には、総社市の幼稚園から高校までのPTA関係者およそ50人が参加しました。講師の八木純子さんは東日本大震災直後に「必要なときに、必要なことを」スローガンにした被災者支援を行う団体を立ち上げました。保育士や塾講師の経験を活かし、避難所での子守活動や遊び場の提供をしたほか、津波に耐えた納屋を改装して被災者が集う交流拠点施設の整備などを行いました。八木さんは「震災で仕事を失った被災者が自ら働いて収入を得て、自らの足で立てるようになることが重要」と話し、余った支援物資のTシャツで編んだ布草履の制作・販売を始めたことや、津波で生業を失った漁師と一緒に畑を開墾して、唐辛子やニンニクなどの農産物を生産・販売していることなどを紹介しました。また、震災後には小学生を対象にした無料の学習支援教室が増加し、自身が経営する学習塾が廃業に追い込まれた例をあげ、被災地支援のボランティアをする上で地元の商売を壊さないように配慮することが大事、と話しました。




