昭和20年の水島空襲の日・6月22日に合わせて倉敷市の「戦災のきろく展」が水島公民館を会場に始まりました。
戦災のきろく展は、戦争の記憶を次世代に伝えていこうと倉敷市が毎年、6月22日の水島空襲の日を中心に市内4会場で開いているものです。水島公民館の1階展示ホールには、水島空襲をはじめ広島・長崎の原爆の写真パネルや戦争に関連した資料などが展示されました。水島空襲は、昭和20年6月22日、午前8時36分に米軍の爆撃機「B‐29」110機が三菱重工業水島航空機製作所に603トンもの爆弾を落とし、工場を破壊、死者11人、重軽傷者46人が犠牲となりました。写真パネルには、戦闘機「紫電改」を製造していた組立工場の当時の様子や爆撃を受け大きな被害を受けた施設や戦闘機の残骸が記録されています。また、会場には、戦場へ行く兵士の無事を祈り、男性が千個の「力」の文字を書いた「千人力」や女性が赤い糸で千個の結び目を縫った「千人針」。銃弾が貫通した跡が残る出征兵の武運のために寄せ書きした日章旗。消防団員が使っていたヘルメットや防空頭巾、飛行服など戦時中の暮らしを知ることができる貴重な資料が展示されています。水島公民館での戦災のきろく展は、29日(水)まで開かれます。その後は、7月30日からライフパーク倉敷、8月8日から市役所本庁、8月15日から児島支所で開催される予定です。
倉敷市「戦災のきろく展」
2016年6月22日取材
水島公民館(倉敷市水島北幸町)




