総社市の高梁川河川敷で、国や岡山県、高梁川流域の7市3町などが参加して、大規模な水防訓練が行われました。
訓練は、国土交通省中国地方整備局が主催し、高梁川流域の消防団員、地域住民などおよそ900人が参加しました。
【インタビュー】国土交通大臣政務官江島潔衆議院議員
今回の訓練は、「大型で非常に強い勢力」に発達した台風5号により高梁川流域の平均雨量が400ミリに到達、今後さらに100ミリ以上の大雨が降るという想定で行われました。団員たちは、互いに声を掛け合いながら土嚢を作り上げたほか、堤防の決壊を防ぐため木に土嚢を結び付け川に入れて水の流れを和らげる工法も実践しました。また、地元の総社市消防救助隊は、土砂崩れで埋まった車から人を助け出す訓練に取り組みました。高梁川水系では昭和47年の大雨や平成23年の台風12号で、甚大な浸水被害が発生しています。大規模な総合水防訓練が高梁川流域で開かれるのは14年ぶりで、訓練の参加者は、災害時の被害を最小限に食い止めようと、真剣に取り組んでいました。
【インタビュー】総社市片岡聡一市長
なお、この訓練に倉敷ケーブルテレビも参加し、避難勧告の発令など、災害情報の広報を行いました。




