倉敷市伝統的建造物群等保存審議会が開かれ、中心市街地活性化事業で整備される新たな施設のデザインなどについて意見を交わしました。
審議会は大学教授や建築の専門家、伝統的建造物群保存地区の住民などで組織され、伝建地区での新築・改築が行われる場合、その外観などについての会議が開かれます。今回審議された議案のうち、中心市街地活性化事業で、美観地区の建物を活用してものづくりの施設を整備する「クラシキクラフトワークビレッジ整備事業」の活用する建物の模様替えと新築について計画の図面と定められている条例を比べていきました。その中で設計図でガルバリウム鋼鈑になっている屋根を伝建地区保存計画で指定してある黒かねずみ色の瓦に変更をするよう指摘しました。また、建物の軒下や壁などについても現在の景観と大きく変わらないよう要望するとしました。委員からは「時代の流れによって変化していく部分も必要だが伝建地区においては今ある色彩や模様など歴史的意匠を守っていかなければならない」と審議会としての認識を確認していました。このほか、伝建地区に隣接する伝統美観地区にある仏壇・仏具店の建て替えについても審議が行われ、屋根や壁、窓について意見を交わしていました。審議会で出た意見についてはいずれも建築主に事務局から伝えられる予定です。




