若手美術作家の海外留学を支援する 「秀桜基金留学賞」が、今年度で終了します。このほど10回目の受賞者3人が決まり、最後の授賞式が倉敷市内のホテルで行われました。
秀桜基金は、倉敷市玉島を拠点に活動する美術作家の高橋秀さんと、妻でコラージュ作家の藤田桜さんが、1億円の私財を投じて設立したものです。今年度は97人から応募があり、選考の結果、20代の作家3人を選びました。授賞式では、高橋さんと藤田さんが、賞状と希望する滞在先での研修資金として賞金300万円を贈りました。画家の宇都宮知憲さんは、倉敷芸術科学大学大学院で油絵を専攻していました。版画家の松浦進さんは、道都大学美術学部を卒業後、札幌を拠点に活動しています。そして、彫刻を手がける村田勇気さんは、東京芸術大学の大学院を3月に修了したばかりです。高橋夫妻は基金の設立当初から、10年という期限を決めていたそうで、留学賞の贈呈は今回で最終回と なりました。今回受賞した3人の作品は、4月18日から岡山市内で展示されるほか、2年後の2018年には、これまでの受賞者28人の展覧会を岡山と東京で開催する予定です。




