倉敷市出身の漢学者、三島中洲が創設した二松学舎大学と倉敷市が、学芸や文化・観光などの振興を図る連携協力協定を締結しました。
協定締結式には二松学舎大学の菅原淳子学長と倉敷市の伊東香織市長が出席しました。二松学舎大学は倉敷市中島出身の漢学者、三島中洲が明治10年に現在の東京都千代田区に創設しました。中洲は高梁市の漢学者山田方谷に師事し、明治政府のもとで民法の編纂に尽力するとともに、大正時代には天皇の教育役も務めました。二松学舎大学は三島中洲や山田方谷、また井原市出身の阪谷朗廬など、備中地域にゆかりのある漢学者の研究を行っています。菅原淳子学長は「倉敷市と二松学舎大学の双方の資源を有効活用し、学芸・文化観光の振興や持続的な地域の発展に寄与したい」と述べました。これを受け伊東市長は「郷土の偉人である三島先生の研究を通じて、倉敷市の良さを全国へ発信していきたい」と述べました。今後、倉敷市は二松学舎大学が所蔵する資料を倉敷物語館で展示したり、二松学舎大学の研究者による講演会などを開催する予定です。




