東南海・南海地震を想定した避難訓練が、倉敷市の連島中学校で行われ、地元保育園児や地域ボランンティアなども参加しました。
午前9時30分、震度6強の地震が発生し、津波が到達する想定で訓練放送が流れました。訓練に参加した連島中学校の1年生およそ180人は、机の下に身を隠し、揺れが収まったことを確認してグラウンドに集合しました。生徒たちは避難訓練に向けてあらかじめ、水島地区のハザードマップを参考にしながら 中学校から避難場所までの経路を確認したり、中学生が地域にできることはないかを考えてきました。
訓練に参加した年中と年長の園児38人と生徒が手をつなぎ避難場所となる標高およそ80mのヘルスピア倉敷までの2・5キロを一緒に歩きました。
避難場所では、地域ボランティアやPTAの人たちが、炊き出し訓練としてぜんざいおよそ230食分を用意しました。
生徒や園児は、ぜんざいで疲れた体を温めていました。訓練の講評を行った水島消防署の吉藤重光主幹は次のように呼びかけました。「やらされているのではなく、命を守る訓練です。中学生は守られる立場でなく、命を守る立場です。」
水島消防署管内で中学校や保育園が連携して避難訓練を行うのは今回が初めてです。1年生は、防災についての一連の学習をまとめ、来年度実施予定の神戸市での震災学習につなげることにしています。




