2014年に創立100周年を迎えた岡山大学資源植物科学研究所で、4日記念事業として研究所の設立者大原孫三郎のブロンズレリーフ像を設置し除幕式を行いました。
除幕式は、岡大植物研の正面玄関で関係者約70人が出席して行われました。前川雅彦所長は、「大正3年(1914年)に大原奨農会農業研究所として創設された研究所が102年目を迎え、新たな一歩を踏み出す時に、設立者大原孫三郎のレリーフを新しい研究棟に設置できることは喜ばしいことです」と挨拶しました。そして、前川所長と大原謙一郎大原奨農会理事長の二人の手で除幕が行われ設立当時34歳だった大原孫三郎の姿を再現したたて60センチ、よこ55センチ、厚さ20センチのブロンズ像が披露されました。孫三郎の孫にあたる大原謙一郎さんは「岡山市出身の彫刻家三木勝さんによって意欲に満ちた青年実業家を彷彿とさせる作品に仕上がっています」とレリーフの設置に感謝しました。さらに、創立100周年を記念し、倉敷市の向山から研究所内に移設した明治大正時代の園芸家小山楽山翁の石碑も公開されました。小山楽山こと小山益太(ますた)氏は、研究所の創設当時、園芸部の指導者として招かれ倉敷市の向山に果樹園を作り果樹栽培の技術指導を行い果樹王国岡山の土台を築いた人物です。石碑は昭和10年に大原家によって向山果樹園に建立されたもので、高さ2・7メートル幅60センチの庵治石製で新研究棟の竣工を機に研究所の敷地内へ移設されることになりました。
【インタビュー】大原奨農会大原謙一郎理事長
岡大植物研では、石碑の移設と共に岡山の果樹栽培振興の礎を築いた郷土の偉人小山楽山翁の功績を伝えていきたいとしています。




