２６日の文化財防火デーを前に、総社市消防本部は、国指定重要文化財の五重塔がある備中国分寺で、
消防訓練を行いました。
備中国分寺五重塔の北西側の山林から出火したとの想定で始まった訓練には、総社市消防本部、消防署、備中国分寺の関係者約４０人が参加しました。初めに境内の売店従業員による通報訓練や消火器を使った初期消火訓練が行われたほか寺関係者による放水銃による消火訓練も実施されました。その後、消防車両が到着し、消防隊員が、本番さながらにテキパキとホースを延ばし煙が上がる山林に向けて放水訓練を繰り広げました。また、地元のひかり保育園の園児たちが見学に訪れ迅速かつ的確に消防隊員が消火活動にあたった文化財防火デーに伴う消防訓練を見守りました。
【インタビュー】総社市消防本部・出原巧消防長
総社市では、今年になって火災は発生していませんが去年１年間で１７件の火災があり２人が死亡しています。市消防本部では、生命や財産はもとより先人たちが残した文化財を火災から守るために地域の防災力強化を図っていきたいとしています。
