倉敷本染手織研究所の卒業生でつくる倉敷本染手織会の作品展が、倉敷民藝館で開催されています。
会場には、敷物やストールなど、日常的な使いやすさにこだわった作品が並んでいます。年に一度行われる作品展は、今年で62回目を数え、倉敷本染手織研究所を卒業し、全国各地で活動する35人が1000点近い作品を出展しました。倉敷本染手織会は、倉敷民藝館の故外村吉之介初代館長が1953年に設立しました。現在、会員は350人を超えており、多くの会員は各家庭で糸を染めて布を織り、家族や友人のための服地や小物作りに励んでいます。民藝の心を表す「健康で、無駄がなく、まじめで、いばらない」。作品は、「自分の家族のために」という思いを常に込めて流行に左右されないデザインや手法を心がけています。展示された35人の卒業生の作品もそれぞれが自己主張をすることもなくこれまでと変わらない同じ思いを受け継いだ手織が並びました。また、会場の作品は販売されており、さっそく訪れた人たちが、お気に入りの品を買い求めていました。倉敷本染手織会の作品展は、23日(月)まで倉敷市中央の倉敷民藝館で開催されています。




