備中地域の農産物の販売戦略について考えるセミナーが倉敷市内で開かれました。
セミナーには備中県民局管内の農作物生産者や直売所などからおよそ50人が参加しました。消費者の購買意欲を高める魅力ある商品開発や販売方法を学び、新たな顧客獲得につなげてもらおうと備中県民局が初めて開きました。セミナーでは鏡野町の山田養蜂場で経営企画に関わってきた日本経営士会岡山県会長の織田 公政さんが「農作物の商品開発と市場戦略」をテーマに話しました。織田さんは、「今の消費者はよいものを安くという心理から、『安心・安全』や『喜びと感動』にお金を払う時代になっている」と説明し、「生産者は商品至上主義から脱却し、顧客ひとりひとりに『食の喜びと感動』が提供できるような経営努力をする必要性がある」と訴えました。また、IT技術の発展により産地と消費者がより近くなってきていることから「生産者が顧客を自ら作り出す道具としてIT技術を活用すべき」と話しました。参加した生産者などは「もの」を作るだけでなく、販売まで考えることが重要であることを再認識していました。




