倉敷市児島で美術教師を勤める傍ら、絵を描き続けた洋画家の故・伊川巌さんと、教員仲間だった武田昭一さん、そして一番弟子の山本悟さんによる「伊川巌先生と仲間3人展」が、児島市民交流センターで開かれています。
今回の展示は5年前に開いた伊川さんの遺作展で紹介しきれなかった絵を中心に展示しています。伊川さんは、瀬戸大橋が完成した喜びの色の中に、荒々しく作業船を描くなど、何気ない風景の中に社会批判や 平和を訴える作品を多く遺しています。絵を通して平和を問いかけるという思いに共感した武田昭一さんは、70歳になった時の自画像の中に戦死した叔父を描くなど独自の視点で平和を描き込んでいます。
また、山本悟さんは、東日本大震災で家族を失った遺族の心を描くなど、平凡な毎日こそ幸せという思いを様々な角度から切り取っています。
3人での作品展は初めてという「伊川巌先生と仲間3人展」は、来月31日まで児島市民交流センターで開かれています。




