平成17年度から5年間、文科省のスーパーサイエンスハイスクール事業の指定を受け、理数教育の充実に向けて研究開発に取り組んでいる県立倉敷天城高校で理数科2年生による課題研究発表会が開かれました。
倉敷天城高校では研究開発の中心として、「サイエンス工房」という独自の科目を設け、理科や数学のそれぞれの分野から生徒自らがテーマを設定し、週2時間の授業で研究に取り組んでいます。発表会では、理数科の2年生41人が、11のグループに分かれ、物理、生物、化学、地学、数学の5つの分野で進めてきた実験や観察結果を順に発表しました。物理の分野では、雷が発生した際に雷雲の上空で起きる高度発光現象である「スプライト」を専用カメラで観測した成果が発表されました。科学の分野では、リニアモーターカーや医療用のМRIなどに取り入れられている超伝導に着目し、超伝導物質の形状が温度の変化によってどのように変わるのかを実験した結果が発表されました。研究成果発表会には、教師や保護者など約120人が参加し、発表した生徒たちは、今後の研究に向けての助言などを受けていました。




