岸壁や桟橋などでの水難事故を防ごうと、水島海上保安部は、水島港周辺の企業を対象にした出前講座を初めて開催しました。
出前講座は児島マリンプールを会場に開かれ、水島地区の企業7社から49人の社員が出席しました。岸壁や海上での作業中、水の中に落ちた時どう対処するかを学びます。参加者は早速ふだんの作業着のままプールに入り、水の上で浮いてみます。すぐにコツを掴み、上手に浮きました。今度は、コートや合羽など冬用の作業着を着て、長靴を履いた状態で水に入ります。最初は浮いていたのですが、長続きしません。泳ぎにくそうです。服を着たまま水に落ちた場合、重要なのは浮くことです。ペットボトルだけでなく、クーラーボックス、スポーツ用のボールなども十分浮きに使えることを、参加者は体感していました。水島海上保安部によると、去年2月には水島港でコンテナの積み込み中に男性作業員が船から海に落ちて死亡する事故が起きるなど、作業中の転落事故は後を絶たないそうです。参加者は迅速な救出方法についても学び、水難事故防止への意識を高めていました。




