倉敷市笹沖の足高神社で26日(日)、茅の葉で作った輪をくぐり、この半年間でついた罪や穢れを祓う夏越祭が営まれました。
「輪くぐり祭」とも呼ばれる夏越祭は、疫病が発生しやすい夏の時期に行われている恒例行事です。倉敷市笹沖の足高神社では、毎年、7月最後の日曜日の午後5時から開催されています。拝殿の前には、祭り前日に氏子の有志が吉岡川の茅で作った高さ2メートル50センチの大きな茅の輪が設置され、参拝者が、次から次へとくぐり抜けていきました。輪くぐりは、その昔、善意ある『蘇民将来(そみんしょうらい)』という人が、『スサノオノミコト』から「もし疫病が流行ったら茅の輪を腰につけると免れる」と言われ、その通りにしたら疫病から免れることができたという故事に由来するものです。参拝者は、茅の輪を八の字を書くように左・右・左と回りながらくぐりって穢れを祓い清め、猛暑の夏を無事に越せるよう無病息災を祈っていました。足高神社の輪くぐりに訪れた氏子などは、自分の名前や年齢を記入し罪や穢れを移したヒトガタを納めて剣先(けんさき)札(ふだ)を授かったほか魔除けや厄除けとして玄関先などに祀る茅葉を授かっていました。




