台風１１号は１６日深夜、高知県に上陸した後、けさ６時すぎに倉敷に再上陸しました。この台風で交通機関に大きな乱れが出たほかエリアでは土砂崩れによる家屋全壊や農作物などに被害が出ました。
台風１１号は、１６日夜に高知県に上陸し、その後北上を続け、倉敷市に再上陸しました。岡山を縦断した台風は午後２時すぎ日本海に抜けました。この台風による雨量は１６日５時から１７日１６時までに、倉敷市で９６・５ミリ、玉野市で１２４・５ミリを記録し、玉野市では１７日２時３７分に最大瞬間風速２７・８メートルを観測しました。台風の影響で、各交通機関に影響が出ました。鉄道では、ＪＲ各線と水島臨海鉄道、井原鉄道などで、始発から運転を見合わせていましたが、順次運転を再開させました。瀬戸大橋線は大雨のため、一部区間で一時運転を見合わせました。宇野港発着のフェリーは、運航を見合わせていましたが、四国フェリー・四国汽船とも、午前中に通常運航に戻りました。高速道路は、瀬戸中央道の児島・坂出ＩＣ間が強風のため通行止めとなっていましたが、午前１１時に解除されました。その他にも、風や霧による５０キロの速度規制が行われました。イベントにも影響が出ました。１６日から１７日に延期されていたプロ野球・フレッシュオールスターゲームは中止となりました。その他、渋川海水浴場が遊泳禁止、サントピア岡山総社のレジャープールのオープンが明日へ延期されるなど、レジャー施設にも影響が出ました。農作物も被害を受けています。強風や雨の影響で倉敷市や総社市では、収穫前の桃が木から落ちたり枝が折れるなどの被害がでました。岡山地方気象台では引き続き土砂災害と河川の増水に警戒するよう呼びかけています。
