倉敷市美観地区にある大原美術館が、今年度の事業説明会を開きました。
大原謙一郎理事長、高階秀爾館長などが出席し、今年度開催される企画展・特別展の内容を中心に説明しました。大原家別邸・有隣荘を会場にした特別展示は10月9日からで、おととし亡くなった洋画家・堂本尚郎さんの作品を展示します。また、上野の森美術館を会場に毎年春開催されているVOCA(ヴォーカ)展で、大原美術館賞に輝いた作品を一堂に集め、2016年1月に披露します。今年の美術講座は、戦後70年の節目として、「戦争と美術」をテーマにします。第1次・第2次大戦の頃を中心に、戦争に絡む問題を芸術家がどう捉えたのか、6人の講師が分析します。また、およそ3万人が来場したという静岡市美術館での大原美術館展に続き、来年1月20日からは、東京の国立新美術館でも大原美術館展を開くことも発表されました。エル・グレコやゴーギャンなど、大原美術館の主要な作品をすべて展示する過去にあまり例のない規模で実施する予定です。このほか新たな動きとして、古代エジプト・西アジア美術品の保存展示施設を2020年を目標に開館する方針について、大原理事長が抱負を述べました。




