「春の院展・倉敷展」が倉敷市立美術館で始まり、初日から大勢の日本画ファンが詰めかけました。
70回目を迎えた「春の院展」は日本美術院の公募展です。倉敷展は、倉敷市が中核市に移行した平成14年に始まり、今年で14回目です。初日は、オープニングセレモニーが行われ、日本美術院・同人を代表して西田俊英さんが「力作ぞろいの作品展を、一人でも多くの人に楽しんでもらいたいです」と挨拶しました。続いて、河田育康・倉敷市副市長など6人がテープカットを行い、倉敷展の開幕を祝いました。会場には、松尾敏夫さんや下田義寛さんなど日本美術院を代表する同人の作品34点のほか、840点の公募から入選した306点のうち66点が展示されています。県内からは、去年日本美術院の同人に仲間入りした倉敷芸術科学大学の井手康人教授の作品が並びます。「夢覚一如」と題した作品は、無数の花とともに、バリ島で出会った少女が描かれていて、現実と夢の中という人の意識の2面性を表現しているそうです。また、倉敷市在住・大平繭さんの作品「交わる」と倉敷芸術科学大学の講師・藤田和美さんの作品「彩乃寝目」が入選しています。日本画壇をリードする同人の作品や新鋭画家の意欲作を一目見ようと、会場は、大勢の人でにぎわっていました。「春の院展・倉敷展」は、12日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。また、11日(土)には、井手康人さんによるギャラリートークも予定されています。




