玉野市のコミュニティ交通「シーバス」「シータク」の利用者が、前の年に比べて増加していることが、きょう(25日)開かれた地域公共交通会議で報告されました。
会議では、副会長を務める岡山大学大学院の橋本成仁准教授が、平成26年度のコミュニティ交通の利用状況について報告しました。コミュニティバス「シーバス」の乗客数は、2路線で合計6万3860人となり、運行経路を見直した平成25年度に比べて7・6%増加しました。予約制乗り合いタクシー「シータク」も、本格運行2年目となる平成26年度は5万2899人で、前の年に比べて8・1%増えました。また、利用者を対象にしたアンケート結果では、「シータク」の利用で外出頻度が増えたという人が3割ほどいたほか、新しい交通システムの導入を96%が肯定的に捉えていることが明らかになりました。一方で、停留所の利用データなどから特定の利用者に依存していることも分かり、橋本副会長は「システムの持続性を考えると、新たな利用者の開拓も必要」と課題を指摘しました。これを受け市は、今年度初めて、小学生対象のシーバス乗り方教室を開催するなどの利用促進策を提示し、了承されました。また委員からは、他のタクシー業者への営業面の影響や、「シータク」自体のコスト負担に限界があることから、運賃の値上げを検討するべきという意見も出されました。




