行政機関と海に関連する民間団体で組織する岡山県東部大量排出油等災害対策協議会が、今年度の定例会議を開きました
岡山県東部大量排出油 等災害対策協議会は、玉野市より東の瀬戸内海に油や危険物質が流出した場合、連携して被害を最小限に食い止める防除活動を行うための組織です。玉野海上保安部をはじめ、会員の行政機関や海に関する民間企業、団体など71団体が会員になっています。定例会議では、今年度新たに1団体が加入することや、12月に会員向けの実働訓練を行うことなどが全会一致で決まりました。岡山県東部エリアではここ数年、危険物の流出事故はありませんが、平成26年には全国で380件、瀬戸内海付近では32件発生し、ほとんどが人為的な油(あぶら)流出事故となっています。会議に続いて、岡山市の油防除資材メーカー谷口商会の社員を招いて、講習会が行われました。油が流出した場合家庭用洗剤のような中和剤を使っても油の成分が取り除かれないことを、実験しながら解説しました。その上で、河川や海に流れ込まないよう速やかに拡散防止対策をするのがポイントだと訴え、参加者は理解を深めていました。




