KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

倉敷市下津井にあるむかし下津井回船問屋が開館２０周年を迎え、記念式典が行われました。


倉敷市下津井は、江戸時代から大正にかけて北前船で賑わった港町でした。むかし下津井回船問屋は、明治時代の回船問屋を修理、復元した資料館です。母屋など当時の商家の様子がうかがえるほか、下津井にまつわる資料の展示も行われています。今年４月からは、ＮＰＯ法人「鷲羽山の景観を考える会」が、施設を運営管理しています。
開館２０周年の記念式典は、施設の関係者や地元住民などが出席して行われました。鷲羽山の景観を考える会の楠本新太郎理事長は、「下津井の観光振興、そして、地域の交流の場として活用いただけるよう頑張っていきたい。」と抱負を述べました。式典には、倉敷市の伊東香織市長なども祝いに駆けつけました。
むかし下津井回船問屋では、イベント開催にも力を入れており、今年７月には、ビアガーデンを開く予定です。入館者も増加傾向にあり、今年４月には、およそ２，２００人が訪れています。
記念式典の後、中庭に場所を移して歌と踊りで２０周年を祝いました。地元の小中学生のダンスグループ「下津井華童子」や倉敷市の職員らで作る「大童」が、アップテンポな踊りを披露して会場を盛り上げたほか、下津井地区に伝わる民謡「正調下津井節」にあわせて保存会の「さざなみ会」がしとやかに踊り、華を添えました。