何種類ものリボンを使って布を作り上げる「フリーレース」の技法で製作された作品展が倉敷市内のデパートで開かれています。
フリーレースは、リボンとミシンを使って布を作り出す技法で、テキスタイルデザイナーのあらきかずこさんが考案したものです。作品展は、西日本でただ一人のあらきさん認定の講師である倉敷市の大河洋江さんが年に一度開いています。
今回のテーマは「万葉」で、万葉集の和歌から受けたイメージを掛け軸やタペストリーのように作品に仕上げています。春に蕨が芽を出している様子を詠んだ「石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」の句からは芽吹いたばかりの蕨の様子を緑のレースのグラデーションで表現しています。10点の作品に加え、フリーレースで作ったベストやストールなどの小物も並べられています。
大河さんは、岡山市と津山市のカルチャー教室で指導しており、絵画と違い、リボンを重ねても色が濁らないところも魅力の一つと話していました。華やかで、繊細なオリジナル作品が楽しめる大河洋江さんのフリーレース展は27日(月)まで、天満屋倉敷店3階で開かれています。




