国指定重要文化財の旧野崎家住宅で、毎年恒例のお雛様展が開かれています。
旧野崎家住宅にある岡蔵に、野崎家で代々伝わる雛人形や雛道具など、およそ200点が飾られています。こちらは、京都の老舗人形店「丸平」の人形師 大木平蔵が手がけた雛人形です。明治23年、野崎家で働いていた役員の家に伝わっていたという「明治天皇雛」、3代目当主の野崎武吉郎が孫の初節句を祝い、明治39年に購入した古今雛など、名作が並びます。今回は、昭和後期に7代目大木平蔵が制作した稚児雛が初めてお目見えしました。これは現在の野崎家当主野崎泰彦さんの長女と次女の雛人形だそうで、年代による作風の違いを見比べることができます。このほか、江戸から明治時代にかけて普及した押絵雛も期間限定で紹介しています。なお、江戸時代中期に流行した大型の雛人形「享保雛」は、東京に貸し出し中のため、13日から展示するということです。野崎家のお雛様展は4月5日まで開かれています。また、21日からは、野崎家別邸 たい暇堂で、100畳の座敷に40組の雛人形が勢ぞろいする「おひな同窓会」が開催されます。




